筑波デジタルテレビ中継所・筑波宝鏡(茨城県)

筑波デジタルテレビ中継所 2007年10月上旬

茨城県の筑波山南側の宝鏡山(小田山)山頂の少し下った場所にある、筑波デジタルテレビ中継所を訪問しましたので簡単にレポートします。なお、この中継局は2007年10月1日に開局したばかりです。

全景です。画像中央の鉄塔がデジタル、右側の鉄柱がアナログ施設です。

鉄塔の上部をズームしてみました。

  • 送信アンテナ:3段2面(垂直偏波のようです)
  • 受信アンテナ:プレートパラボラアンテナ×1(SHF帯)

受信アンテナについては、方角や若干上向きに見える事から、恐らく筑波山山頂方向に向いているのだと思いますが、この場所から筑波山のNHKの鉄塔を見ても、こちらに向いているパラボラアンテナが確認できません(見落とし?)。

地デジ送信所や中継局によく見られるGPSです。2つあります。

局舎群です。手前は蓄電池のようです。

この中継局は、地デジの放送を開始する前(2003年12月以前)から予定されていた中継局のようで、かなり早い段階から「NHK総合のみ放送する」「物理チャンネル49ch」が決まっていたようです。しかし、なぜNHK総合のみなのか不思議に思っていました。今回の開局で、NHK水戸放送局からの資料(筑波中継局の受信について)を拝見しましたが、NHK総合の茨城県域放送を拡充するための中継局のようです。しかし、垂直偏波である事や追加アンテナが必要ということから、どの程度この中継所にアンテナを向けて受信する人がいるのか、疑問です。

ちなみに筑波テレビ中継放送所のアナログ施設については、送信アンテナは2段2面のようで、受信アンテナはVHFのアンテナが鉄柱に付いていました。しかし受信アンテナについては、簡易的なもののような気がするので、別の場所に受信点があるのかもしれません。

筑波宝鏡テレビ固定局 2007年10月上旬

※アナログ施設です。

茨城県の筑波山南側の宝鏡山(小田山)山頂にある筑波宝鏡テレビ固定局(アナログ)を訪問しました。デジタル施設ではありませんが、重要局なので簡単にレポートします。

全景です。

全景の手前側に映っている東京民放5社の受信アンテナ群です。東京方面に向いているのだと思います。

画像左側は、東京民放5社の受信アンテナ群と、日立向けの送信用プレートパラボラアンテナです。巨大なプレートパラボラアンテナに圧倒されます。受信アンテナは、前の画像を含め合計2列×6組確認できましたが、1組はモニタリング用だと思います。画像右側は、NHKの日立向けの送信用プレートパラボラアンテナです。しかし、受信アンテナが見当たりませんので、別の場所にあるのだと思います。

この施設は、ここで受信した電波をマイクロ波に変換し、日立テレビ中継所に送信しています。日立テレビ中継所では、そこで受信した東京タワーの電波と筑波宝鏡からマイクロ波で送られてきた電波の良好な方を選択して茨城県内にアナログの放送波を送っています。このような施設が必要な理由は、日立テレビ中継所が茨城県の基幹局であることと、VHFの性質上、Eスポなどの影響を受けやすいからだと思います。

なお筑波宝鏡テレビ固定局は、テレビのアナログ放送終了とともに撤去されてしまうのだと思います。